総合的土壌肥沃度管理により、労働コスト削減と収量アップを同時に実現

ナイジェリア
2023年12月31日

アブドゥルムミニ・アダムさんは、ナイジェリア・カノ州のタシャ・ガラビ地域にある0.25haの圃場で、メイズを栽培しています。彼は、SAAが実施する総合的土壌肥沃度管理(最小耕起、マルチング、輪作、堆肥づくりなど)の研修を受け、自身の畑でも耕起の回数を減らしたことで、労働コストを3万5,000NGN(46米ドル)から5,000NGN(7米ドル)へと大幅に削減することができました。

更に、作物の収量が50%も増加しました。これは、SAAが推進する環境再生型農業の実践により、土壌の健全性と保水性が向上したためであると考えられます。

最小耕起は、持続可能で費用対効果の高い農法を推進するというSAAの戦略の柱である「環境再生型農業」の実践手法の一つです。農業に、環境保全農業と総合的土壌肥沃度管理を取り入れることで、小規模農家が持続可能な農業集約化を達成することを目指しています。同アプローチは生産性の向上と同時に、環境への配慮も行うことで、ナイジェリア国内外における持続可能な農法のモデルとなっています。

SAA E-Newsletter 2023年12月発行「2023年を振り返って」より転載

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