安全で栄養価の高い食料システム

SAAは、農業生産の向上が健康的な食生活と栄養状態の改善に直結するべきであるという認識のもと、農業開発に栄養の視点を統合し、安全で栄養価の高い食料システム(NFS)の構築を推進します。

SAAは、アフリカの地域社会が直面している多様な栄養不良の課題に向き合っています。これには、発育阻害などの栄養不足や微量栄養素の欠乏だけでなく、近年増加傾向にある過体重や肥満、食生活に起因する生活習慣病(非感染性疾患)などが含まれます。分野横断的なアプローチを通じて、SAAは多様で栄養価の高い食料の生産・供給・消費を拡大する農業システムを支援します。具体的には、生物学的栄養強化作物(Biofortified crops)や、栄養豊富な野菜、豆類、果物、小家畜(家禽やヤギなど)の普及を図るとともに、年間を通じて健康的な食料を手に入れられるよう市場連携を強化します。

また、収穫後の取り扱い、貯蔵、加工プロセスの改善や、カビ毒(マイコトキシン)の適切な管理を通じて「食の安全性」を向上させ、食料損失を減らし、消費者の健康を守ります。

栄養状態の改善には、一人ひとりが知識を持って食生活を選ぶことが不可欠です。そのため、SAAは家庭、地域社会、現地の関係機関と連携し、栄養教育や「社会行動変容コミュニケーション(意識や行動の前向きな変化を促す対話活動)」を通じて、健康的な食習慣の定着に取り組みます。さらに、大学や農業専門学校のカリキュラムに「栄養に配慮した農業(Nutrition-Sensitive Agriculture)」を組み込むことで国の実施体制を強化し、次世代を担う農業専門家の育成を支援します。

農業、栄養、教育、そして食の安全性をしっかりと結びつけることで、SAAはアフリカ全土の健康な家族、より強靭な地域社会、精度高く持続可能な農業・食料システムの実現に貢献してまいります。


現地の農家の声

発足式参加者の集合写真
ウガンダ
2026年6月19日

ウガンダ北東部で学校給食始動~SAAとナパック県の連携で児童と農家を支援~

ササカワ・アフリカ財団(SAA)ウガンダ事務所は、日本財団およびナパック県政府と連携のもと、2026年に学校給食プログラムを開始しました。本プログラムは、ナパック県の学校を、学び、栄養、そして地域経済...

アナソラ郡で取り組まれているパーマガーデンの様子
エチオピア
2026年4月29日

【活動報告】小さな農地から広がる大きな変化:エチオピア農村で進むパーマガーデニングによる生計と栄養の改善

エチオピアのアナソラ、ネゲレアルシ、アンガチャ郡では、多くの農家世帯が不安定な農業環境の中で暮らしていました。しかし現在では、ササカワ・アフリカ財団(SAA)エチオピア事務所が推進するパーマガーデニン...

理論を学んだ後、気密ドラム缶を用いたトウモロコシの貯蔵方法を学ぶ農家たち。
マリ
2026年7月10日

【農家のストーリー】気密貯蔵技術がマリの農家のポストハーベストロス削減に貢献

ディディエニ地域の多くの農家にとって、収穫後の穀物を適切に保管することは、生産と同等に重要な課題です。害虫の発生や湿気による品質劣化、不十分な貯蔵環境は、家庭の食料確保だけでなく、農産物の販売による収...

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