お仕事インタビュー ~SAAのスタッフに聞いてみました~【事業課長編】

2023年3月2日
フィールドで農家の方と(後列のグレーのシャツが菊池事業課長)
フィールドで農家の方と(後列のグレーのシャツが菊池事業課長)

SAAってどんなところ?入職動機や仕事内容について、職員にざっくばらん聞いてみました!
第1回目は、東京本部で事業課長を務める菊池さんです。

Q1.SAAに入社する前は何をされていましたか?

大学では農業土木を専攻していました。学生時代に参加したJICAの説明会で途上国における農業分野の重要性を知り、青年海外協力隊の短期派遣でエチオピアとウガンダに渡航しました。当時の経験をきっかけに、国際開発援助の世界に興味を持ち、大学院卒業後、農業・農村開発分野を専門とする開発コンサルタント会社に就職しました。アフリカで政府開発援助(ODA)の現場を体験し、その後、知見の幅を広げようと国内コンサルタント会社も経験し、現在に至ります。

Q2. SAAにジョインした理由を教えてください

SAAは、アフリカの小規模農家に向けて支援を実施しており、自身のアフリカでの業務経験と農業分野の専門性が生かせる職場であると感じたからです。また、SAAは農業の専門性を持つ現地人スタッフが農家に指導・訓練を実施している点に魅力を感じました。

開発コンサルタントの経験から、農業技術普及の活動は日本人ではなく、その国の方が実施した方が人々によく伝わるという考えがありました。SAAは、アフリカが主体となった農業普及の活動に取り組んでいて、農家により届く支援が出来ていると思い、応募しました。

アフリカ出張中にパートナー団体と協議をする様子

Q3. 今はどんなお仕事をしていますか?現地出張では何をするのですか?

事業課の課長として、課の国別担当者と連携しながら事業マネジメントをしています。その他には、SAAの5か年戦略(2021-2025)の促進のため、在外事務所との意見交換、ドナーとの交渉、より効果的な普及方法の検討を行っています。
出張では通常、在外事務所の活動状況や事業進捗をヒアリングしたり、活動現場を視察したりして現地スタッフと意見交換を行い、課題がある場合には対応を共に検討します。また、現地の国際機関や大使館を訪問し、パートナーシップや連携を協議します。

実は今も2週間のウガンダ出張から戻ってきたばかりで、今回の出張では、SAAが事業を実施する4カ国の現地スタッフを対象に、モニタリング評価研修を実施してきました。SAAは様々なドナーとプロジェクトを実施しているので、事業全体としてのインパクトをいかに図るかというのが重要な課題です。

Q4. SAAでのやりがい、難しさなどを教えてください

現地スタッフが小規模農家の支援のために一生懸命に仕事に取り組んでいる様子は印象的です。やりがいとしては、農家の方と直接お話をして、SAAの活動の成果を確認できることです。他方、難しさとしては、どの分野にも共通することですが、日々の業務にただ対応して満足するのではなく、変化する時代の中でその時その時に合った支援を常に考え、イノベイティブな発想を持って業務に取り組み続けることです。

Q5. 組織風土、働きやすさについて教えてください

国際開発援助の分野に共通して言えることですが、職員の方がそれぞれ自分の考えをしっかりと持っており、本部のあり方、現地へのより良い支援の方法など積極的に議論を行うことのできる風土だと思います。

アフリカとの時差の関係で、午後から夕方にかけてミーティングが多くなる時期もありますが、東京事務所はフレックスかつ在宅勤務制度があるので家庭がある方でも比較的働きやすい環境だと思います。一方で、対面で仕事することで得られるコミュニケーションも確かにあると感じており、個人とチーム、それぞれのバランスをどうとっていけばチームとしてパフォーマンス高く、気持ちよく働けるのかよく考えています。

アフリカ出張中に現地企業と会議を行う様子

Q6. SAAで挑戦してみたいこと、実現したいことはありますか?

国内外には新しい技術が溢れているので、高くアンテナを張りながら、現地の実情に即した技術の導入を選定・検討していきたいですね。そしてアフリカの小規模農家の方が、「暮らしが良くなった」と実感してもらえるような事業を提案したいと考えています。

また、東京本社と在外事務所の円滑なコミュニケーションを図り、日本とアフリカが団結して、アフリカの食糧問題の解決に向けて一丸となって取り組めるチームにしていきたいと考えています。

Q7. SAAへの応募を考えている方に、一言お願いします!

SAAは、東京本部、在外事務所ともに、多様なバックグラウンドを持ったスタッフがいて、また国内外の本当に様々な組織や企業と連携して事業を実施するので、学ぶことが多い職場だと思います。ご自身がどの分野の社会課題の解決に貢献したいか、自身の専門分野、キャリア形成をよく考えて、応募をして頂けたらと思います。


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