SAAナイジェリア、米生産における環境再生型農業と収穫後管理の能力開発を支援
ササカワ・アフリカ財団(SAA)ナイジェリアは、米生産における環境再生型農業および収穫後管理に関する4日間の能力開発研修の実施を支援しました。この研修は、2026年3月30日から4月4日までナサラワ州ラフィアで開催されました。国際熱帯農業研究所(IITA)およびTAAT(アフリカ農業転換技術)が主導する「アフリカにおける気候変動対応のためのエビデンスベース環境再生型農業プロジェクト」の一環として行われたものです。ベヌエ州とナサラワ州の農業普及員やリーダー農家を対象に、米生産の向上に向けた気候変動対応型農業、環境再生型の栽培、そして収穫後の管理技術に関する知識とスキルの強化を目的として設計されています。プログラムには、両州から計116名の農業普及員とリーダー農家が参加しています。持続可能な米生産に向けて、環境再生型農業、気候変動に強い農業、そして収穫後管理の実践的な知識とスキルを関係者に身につけてもらうことに重点を置いています。
多様な関係者の協働によるアプローチ
今回の研修は、SAAナイジェリアをはじめ、アフリカ稲センター(AfricaRice)、IITA/TAAT、アフリカ農業技術財団(AATF)の技術専門家が加わる多角的なパートナーシップを通じて実施されました。このプログラムは、これに先立つ3月に実施された、トウモロコシ生産における環境再生型農業に関する同様の研修の勢いを引き継ぐものです。これら2つの取り組みは、気候変動の課題に対応できる強靭な農業システムを推進するための、より広範な活動の一環です。生産性を向上させ、フードチェーン全体での損失を減らしながら、農家や農業普及員の対応力を高めることを目指しています。研修の中で、主任ファシリテーターのドガラ・ダンババ博士(Dr. Dogara Danbaba)は、自然資源を守りながら生産性を向上させる「実践的な解決策」について、農家や普及員の能力を高めることの重要性を強調しました。環境再生型の取り組みや収穫後の管理は、持続可能な食料生産と食料安全保障を支える極めて重要な要素であると指摘されています。
バイオ炭の実演と付加価値向上のための実践セッションの様子
農家たちの声:新たな学びの機会を振り返って
参加した農家たちも、今回の研修の価値についてそれぞれの思いを語ってくれました。
女性農家のザイナブ・アブドゥラヒさんは次のように述べています。 「研修を通して、収穫後に米が傷んだり失われたりする(収穫後損失)ことの影響や、食料安全保障を守るためにそれをどう減らしていけばよいのかを理解することができました」
また、環境再生型農業のセッション全体から学んだことについて、ザイナブ氏はさらに次のように語りました。
「今回の研修のおかげで、トウモロコシ生産で最高の収量を得るために役立つ、環境再生型の手法に目を向けることができました。これらのやり方は決して複雑ではないのに、環境や作物の育ち方に大きなプラスの効果をもたらすという点がとても興味深いです。このような機会をくれたIITA/TAATに感謝します」
SAAナイジェリアは、この取り組みへの支援を通じて、持続可能な農業、気候変動への適応力、そして生計の向上を促す、実践的で科学的根拠に基づいた解決策を取り入れるための農家や農業普及システムの能力強化に貢献し続けています。
SAA 出版物のご紹介

E-ニュースレター
"Walking with the Farmer"
SAAの活動動向をレポートしたE-ニュースレターを隔月で発行しています。
E-ニュースレターの日本語翻訳版(PDF)はE-ライブラリーでご覧いただけます。
アニュアルレポート
Annual Report FY2023(英)
2023年度年次報告書(英文)がダウンロードいただけます。





