気候変動対応型の小麦技術がジガワ州の農家の自信と生産性を向上
ジガワ州の小規模農家の間で、気候変動に対応した小麦生産技術に対する信頼が高まっています。「SAA・ジガワ州パートナーシップ・プロジェクト」のもとで設置された実証圃場が、従来の栽培方法を上回る成果を収めたためです。この結果は、小麦栽培コミュニティにおける生産性の向上、気候変動へのレジリエンスの強化、そして食料安全保障の向上に向けた新たな機会を生み出しています。
2026年4月1日(水)、ササカワ・アフリカ財団(SAA)ナイジェリア事務所は、タウラ地方自治体にあるギリマ コミュニティで小麦農家の農業技術展示会(メガ・フィールドデー)を開催しました。当日は、農家、農業普及員、政府高官、農業関係者など321名が集まり、このプロジェクトが普及を進める改良型の小麦生産技術の成果を評価しました。
改良型栽培管理の目に見える成果
このフィールドデーは、低収量、気候変動によるストレス、不適切な肥培管理など、同州の小麦生産における主要な課題に対する実践的な解決策を提示するプラットフォームとしての機能を果たし、実践的な学びの場となりました。参加者は改良種子、質の高い資材、技術指導、そして「条播」や「精密施肥(適切な肥料源、種類、施用量、時期、量の選定)」といった根拠に基づく栽培管理が、生産性とレジリエンスの向上にどのように寄与するかを実際に確認しました。例えば、改良された圃場では、初期生育がより旺盛で、均一性に優れ、播種量も適正に保たれている実証圃場と、そうではない従来の慣行栽培との明確な違いを目の当たりにしました。
イベントで挨拶に立ったタウラ地方自治体のアルハジ・シュアイブ・ハンバリ議長は、SAAをジガワ州の農業開発における「信頼できるパートナー」と評して「SAAは30年以上にわたり、ジガワ州の小規模農家にとって信頼できる支援者であることを証明してきました。現場職員の技術的能力を高めることで州の普及サービス強化に多大な貢献をしており、それが農家への継続的な支援につながっています」と述べました。

コミュニティの学習の場となっているSAAの小麦実証圃場
現場の声:収量向上への高い期待
参加した多くの農家にとって、今回の圃場での成果は、改良技術や栽培管理が地域の環境下で小麦の生育を大幅に向上させることができるという、実践的な証明となりました。ホスト農家でありギリマ小麦農家多目的協同組合のアルハジ・ヤロ・ギリマ代表は「この圃場で目にしたものは、非常に心強いものです。気候が変動する状況下でも、この小麦品種は私たちの在来種より優れた生育を示しています。私の農場でもこの方法を導入します」と、意気込みを語りました。
女性農家であるハジア・ビルキスさんは「量、時期、施用場所を明確にした条播や適切な施肥は、明らかな違いを生み出しました。これらのやり方は実践しやすく、より良い成果につながります。これにより、私たちの収量と収入を増やすことができるでしょう」と、今回の研修のおかげで、植え付けや肥料の使い方を少し工夫するだけで、収量や収入の向上につながることを理解できたと語ります。
プロジェクトの背景:未来に向けたパートナーシップの刷新
今回のフィールドデーは、改良品種の普及、優良農業実践(GAP)、および気候変動対応型農業を通じて、農家の生産性と生計を向上させるという、SAAナイジェリアとジガワ州政府による取り組みの一環です。このパートナーシップは、2025年10月にジガワ州政府がSAAとの2011年の覚書(MoU)に対する5年間の補遺(追加合意書)に署名したことで新たな弾みがつき、州全域における農業生産性とレジリエンスの強化に向けた双方のコミットメントが再確認されました。
生産を超えて:収穫後支援とレジリエンス
より広範な支援策について、本プロジェクトのリードを務めるアルバート・タルさんは「現在、プロジェクトを展開している州内のコミュニティにおいて、収穫後処理や付加価値向上のための加工施設の設置を進めています」と、プロジェクトが生産現場以外の場面でも農家を支えていると語ります。
実証圃場が示した優れた成果は、気候変動に対応した小麦技術が、ジガワ州における生産性の向上、農家のレジリエンス強化、そして食料安全保障への貢献に大きな可能性を秘めていることを強調しています。
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