【活動報告】KSADP事業ナイジェリアのカノ州でコメの付加価値向上を支援:157人をエンパワメント
ササカワ・アフリカ財団は、イスラム開発銀行(IsDB)によるカノ州への借款および同行の生活福祉基金(Lives and Livelihood Fund:LLF)の提供を受けて実施されているカノ州農牧畜開発プロジェクト(KSADP)を通じ、カノ州内の44地方行政区から選定した157名の農家に対して、所得向上と食料安全保障の改善を目的とした支援パッケージを提供しました。
選抜された農家は供与に先立ち、SAAが推進する栄養に配慮した農業に関する研修を受講し、コメの加工、貯蔵、食品品質管理に関する知識と技術の向上に取り組んできました。本フェーズの支援では、研修を修了した一人ひとりに対し、コメの栄養価と保存性を高める蒸し器(parboiler)とその専用窯、収穫物乾燥用の丈夫な防水シート(tarpaulin)、計量器など収穫後処理に不可欠な資機材が供与されました。
カノ州で実施された資機材配布式において、SAAナイジェリア事務所のゴッドウィン・アサー所長は、KSADP/SAAプロジェクトコーディネーターのアブドゥルラシード・ハミス・コファルマタ氏が代読したコメントの中で、今回の取り組みが、栄養改善と生計向上を目指すSAAの広範な目標を体現するものであると述べました。
アサー所長はその中で、「私たちは単に物資を提供しているのではありません。小規模農家、特に女性や若者が、自ら生産した農産物により高い付加価値を生み出す機会を広げているのです」と述べ、さらに、「適切な技術と設備を備えることは、食料システムの強化、収穫後ロスの削減、そして農村地域の家族がより安全で栄養価の高い食料にアクセスできる環境の整備につながります」と強調しました。
また。付加価値向上と機械化に焦点を当てた本段階が、州内で3,000人以上の直接受益者を対象とする包括的なエンパワメント計画の一環であると説明しました。あわせて、SAAが実施するKSADP作物部門は、これまでに47万7,000人以上の農家に対し、各種支援を直接提供してきたことを明らかにしました。
KSADPプロジェクトコーディネーターのマラム・イブラヒム・ガルバ・ガマ氏も登壇し、今回の取り組みが州政府の農業変革アジェンダを前進させる上で重要な意義を持つと強調しました。
ガマ氏は「この支援は、カノ州において、より生産的で包摂的なコメのバリューチェーンを構築するという私たちのコミットメントを改めて示すものです」と述べ、続けて
「実践的なツールと知識を通じて小規模農家を支援することで、農村所得の向上や雇用創出、特に女性や若者にとっての機会拡大につながる、持続可能なアグリビジネスの基盤を築いています」と語りました。
農家の前で挨拶するKSADPコーディネーター多くの農家にとって、この支援は農業ビジネスにおける大きな転機となっています。ワラワ地方行政区のコメ加工業者アイシャ・モハメッドさんは、提供された機材によって事業拡大と製品品質向上が可能になると話しました。
アイシャさんは、「これまでは加工設備が十分でなく、事業拡大に制約がありました。このパーボイリングと乾燥用機材のおかげで、より高品質なコメを生産でき、廃棄を減らし、より多くの顧客に提供できるようになります」と、支援に期待を寄せました。
本イベントには、KSADP作物専門官のアブドゥラヒ・ラッバ氏、普及指導員代表、受益者、そしてKSADP/SAAプロジェクトチームのメンバーが出席しました。参加者からは、今回の取り組みがカノ州における包摂的な農業成長と食料システムのレジリエンス強化を促進するモデルケースであるとの評価が寄せられました。
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