2024年12月5日、ササカワ・アフリカ財団（SAA）エチオピア事務所のフェタフン・メンギスツ所長と、シダマ州南部のメンゲシャ・フィタモ行政長官は、アレッタ・ウォンド郡ゴウェデモ村にて、灌漑インフラ建設の定礎式を執り行いました。式典では、SAAと工事請負業者であるMatunda Engineering社との間で正式な合意書が締結され、現場の引渡しが行われました。

本プロジェクトでは、60haに及ぶ灌漑設備の整備が計画されており、最終的には200haにわたる地域社会への恩恵が見込まれています。定礎式には、政府関係者、農業普及員、地域の農家やコミュニティメンバーが多数出席し、既存の水路の視察も行われました。

このプロジェクトは、エチオピア外務省の資金提供を受け、「灌漑開発と土壌肥沃度向上を通じた気候変動への耐性強化（ICRIS）」プロジェクトの一環として実施されています。2024年7月22日に始動し、2025年4月までの期間で進められる予定です。本プロジェクトの目的は、小規模灌漑システムの導入、水資源管理能力の向上、土壌データを活用した肥沃度管理の改善、さらに改良型栽培技術の普及による農業生産性の向上にあります。

SAAは、持続可能な農業の発展を支援し、地域社会の生活向上に貢献することを目指し、同様の活動を推進していきます。

工事業者の代表者（右）と契約を交わすSAAエチオピアのフェンタフン・メンギスツ事務所長