農家の経済的な困難を克服しようと、ナイジェリア・カノ州のバークン地域に住む10人の女性たちは、2021年、コメの共同集出荷を目的とした農家グループ「バークン女性コメ加工組合（Barkum Women Rice Processors）」を結成しました。カノ州農牧畜開発プロジェクト（KSADP）のもと、SAAが提供する研修を受講し、商品の高付加価値化、会計、グループダイナミクス、市場アクセス、財務管理などのスキルを学びました。

「私たちは研修で、財務管理の基礎知識を身に着けることができました。コメを1袋2万3,400ナイラで買い、それを売って利益を得ています。KSADPプロジェクトのおかげで、私たちは経済的に家族を支えることができるようになりました」とグループのリーダー、ハジャラ・ユスフさんは話しました。

女性たちの安定した資金繰りと計画的な仕入れ販売が認められ、同組合はJAIZ銀行から880万ナイラ（1万512USドル）の融資を受けることができました。受けた融資は、1年以内に完済し、40万ナイラの貯蓄にも成功しました。

同組合は、現在38人にまでメンバーを増やし、今後は精米機を取得し、収穫後の作業プロセスの改善に取り組みたいと考えています。

SAA E-Newsletter 2024年2月号「ナイジェリアのフードシステム変革に向けて」より転載