マリの農家、コミュニティの食料安全保障を変えたSAAの功績を評価

マリ
2024年1月22日

「我々はかつて、飢えと隣り合わせの生活を送っていました。今では、農法の改善により、米は贅沢品ではなく、主食となりました。」とマリの農家、ママドゥ・ジャン・ケイタさんは言います。

ケイタさんのコミュニティでは、SAAが農業やポストハーベストの改良技術を導入したことで、暮らしが大きく改善しました。彼は、SAAのことを地元の方言で「よく食べる」を表す「SASAKAFA」と親しみを込めて呼んでいますが、これは、SAAの活動が地域の食料安全保障に大きな影響を与えたことを物語っています。

SAAは、マリ・カイ州においてシラニコト収穫後処理&取引センター(PHTC)の設立を支援し、同センターが、複数の村にまたがる10の協同組合の基幹施設として機能する仕組みを構築しました。同センターと協同組合の連携は、持続可能な農業実践の普及と、農家への効果的な支援提供を可能にしています。ケイタさんは同施設のセンター長を務めています。

ケイタさんは、SAAの実践的なトレーニングは、農業を生計の糧とする多くの人に希望をもたらしたと話します。彼は、SAAが導入した改良種子が作物の品質向上に貢献していると実感しており、コミュニティベースの種子増殖圃場を設立したSAAの活動を高く評価し、「私たちは食料自給に向けて着実に前進している。」と話します。

マルチング、作物残渣の利用、堆肥の活用、輪作といったシンプルな農業技術も、土壌の肥沃度と収量向上に寄与しています。

SAA E-Newsletter 2023年12月発行「2023年を振り返って」より転載

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