ウガンダの農家アポロット・クリスティンさんは、協同組合に預けていた貯蓄額を2014年から2022年の間に、12万UGX（32米ドル）から、174万UGX（464米ドル）まで増やすことに成功しました。

彼女は、世界食糧計画（WFP）が支援しSAAが提供する農業マーケット支援（Agriculture Market Support: AMS）プロジェクトに参加し、農業をビジネスとして捉えるマインドを醸成するとともに、金融リテラシーや共同マーケティングなどの知識を学びました。「SAAの研修を受講後、アビム・ウェスト農家ネットワークに参加したことで、思いもよらなかった道が開けました」と彼女は話します。

それは2021年、同ネットワークを通じてWFPの学校給食プログラムに、メイズ616kgを販売し、80万UGX（214米ドル）の収入を得るとともに、貯蓄額を137万UGX（367米ドル）まで増やしたことに始まります。その後、地元のマーケットでポショ（メイズ粉から作られるウガンダの主食）やパンなどを販売するなど収入源を多様化させ、その利益を貯蓄貸付組合への出資金として再投資することができました。

2022年末現在、クリスティンさんの貯蓄は2014年比で1,347％増加し、その資金で耕牛、豚、鶏を購入するなど事業を多角化しています。

SAA E-Newsletter 2023年9月発行 ウガンダ特集号より転載