「バランスのとれた食事は病気の予防薬」と、村の仲間に広めたい!
アワ・ダンバさんはSAAが設立を支援したシラニコト収穫後処理センター(マリ共和国カイ州)の女性グループのリーダーです。アワはSAAが稲作の改良技術を普及するにあたって設立したコミュニティ・デモンストレーション圃場を管理している他、SAAの指導するパーボイル米加工や落花生をピーナツバターに加工する活動にも積極的に携わっています。彼女はまた、シラニコト収穫後処理センターの管理委員会のメンバーでもあります。
栄養不良がもたらす身体への影響について研修の映像を見る村の女性たち
「SAAのトレーニングを受けるまで、私は栄養について何も知らず、日々自分が作る料理が自分たちの健康にどのように影響するか知りませんでした」とアワさんは言います。 SAAの研修では、バランスの悪い食事や栄養失調によって、発育阻害、低体重、肥満などが引き起こされることを映像で知り、ショックを受けました。こういった問題は私たちの村でよく見られるものだからです。
調理実習では、特に生ものを扱う場合、衛生という概念が食品の安全性にとても重要であることを学びました。また、主食である「Tô」と「Gningnin kini」の2つを作る際、油を多用する代わりに植物性たんぱく質豊富なピーナッツバターを使うことや、化学調味料の代わりに、伝統的スパイスである「soumbala(イナゴマメの発酵調味料)」や「datou」(白いハイビスカスの花の発酵調味料)を活用することで、より栄養豊富で味わい深くできることも学びました。また、マンゴー、パパイヤ、オレンジ、バナナなど、村で入手できる季節のフルーツが栄養の面で役立つことも知りました。
「今回、私は栄養への理解を深め、地域で入手可能な材料を利用して栄養豊かな食事を作るための実践的なスキルを習得しました。センターや農民グループの全てのメンバー、そしてコミュニティのみんなに、私は栄養の大切さ、適切な量と組み合わせの調理法、偏った食事を避ける方法について伝えたいと思います。地元で入手可能な材料を利用してバランスの取れた食事をとることは、私たちが健康でいるために最も経済的な方法です。良い食事は、病気を防ぐための予防薬なのです!」
SAA 出版物のご紹介
E-ニュースレター
"Walking with the Farmer"
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E-ニュースレターの日本語翻訳版(PDF)はE-ライブラリーでご覧いただけます。
サクセスストーリー
Voices from the Field Special Edition 2022
「現地からの声」の記事を特別編集版としてまとめました。