「努力が実を結びました。」 多目的協同組合がSAA研修の恩恵を受けた話
リビルド・ナイジェリア多目的協同組合はナイジェリアのクロスリバー州にあり、30人のメンバーで構成されています。クロスリバー州はナイジェリアで最も米の生産量の多い州の1つですが、市場で入手できる地元の品種は限られています。2019年、協同組合は、クロスリバー農業開発プロジェクト(CRADP)の一環として、ベクワラ地方政府の普及員を通じてSAAナイジェリア事務所と引き合わされました。
ベクワラ地方政府の高校を卒業したジャネット・ウシエさんは、協同組合の熱心なメンバーです。ジャネットさんはコミュニティの主食であるキャッサバ栽培に従事していましたが、他の商業作物を試せば農地から得られる収入を増やせると確信していました。SAAナイジェリア事務所はジャネットさんを含む農家に対し、地方政府普及局によって承認された高品質の米品種を含む新しい作物、新しい植栽方法、施肥および除草技術を紹介しました。
「伝統的なヒープ農法(山型の盛土に作物を植える農法)のため、私たちのキャッサバ生産量はごく僅かです。」とジャネットさんは説明します。「SAAナイジェリア事務所は、同じヒープ(盛土)に植えられた異なる品種の作物が土壌の資源を奪い合い、結果として生産性が低下することを教えてくれました。また、米の生産を成功させる方法や、施肥技術も教えてくれました。今まで肥料を使ったことはありませんでしたが、今ではその重要性を理解しています。」
「私たちは実習で学んだことを実践するために努力し、その頑張りは報われました。今シーズンは収穫量が増加する見込みです。他の農家も私たちの農地を見に来るので、精力的に知識を共有しています。」
SAAは、生計を改善する手段として、またビジネスとして農業に従事することを、女性と若者に積極的に奨励しています。SAAナイジェリア事務所の支援により、ジャネットさんは学校に戻るという夢を実現することができるようになりました。「米作から得られる収入は、学校の授業料や文房具代を支払うのに十分だと確信しています。SAAナイジェリア事務所の支援がなければ出来なかったことなので、本当に感謝しています。」
SAA 出版物のご紹介
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"Walking with the Farmer"
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サクセスストーリー
Voices from the Field Special Edition 2022
「現地からの声」の記事を特別編集版としてまとめました。