農業技術の実演で女性農家をエンパワー(エチオピア)
エチオピアのアムハラ州ウィクマ村に住む、28才のシングルマザー、イフシラ・アシェネフは、0.1ヘクタールのコミュニティデモンストレーション圃場(CDP)を運営している。イフシラは農民研修センター(FTC)で土壌管理、列植、除草、収穫後処理などの農業技術や、組織運営についての研修を受け、ウィクマ村のモデル農家になった。
SAAは、女性のためのコミュニティデモンストレーション圃場(CDP-WAD)を通じて、キングバードという小麦品種の普及に取り組んでいる。キングバードはエチオピア農業研究機構(EIAR)によって開発された新品種で、従来の品種に比べ、生産性の向上が期待出来る。CDP-WADでは、農民グループに対し種子と肥料をSAAが提供し、農家自らが栽培試験と種子の量産を行っている。
イフシラが育てた小麦の素晴らしさは際立っており、ウィクマ村だけでなく、周囲の農村の農家も彼女が生産した小麦種子を買い付けにきた。「マーケットで買う小麦の種子はドクムギが混入していることがあり、それを使って小麦を生産しても品質と収量がよくありませんでした。でもこの種子なら、注意して栽培すればその心配もありません。栽培試験の結果も素晴らしかったので、誰かに種子をもらわなくとも、自らお金を払ってこの最高の種子を手に入れたいと思います。」
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