毎年Source of the Nile National Agricultural and Trade Showはウガンダ農業連合(UNFFE: Uganda National Farmers Federation)が主催し、国内外の企業による各種イノベーションや技術を展示、アピールする場となっている。20回目となる今回の展示会は、2012年7月23日から29日まで、首都カンパラより東に80kmの所にある、ナイル川の源泉として知られるジンジャ地区で開催された。このイベントは農業生産性やマーケティングの向上、ひいては小規模農家の貧困からの脱出を目的としており、今年は特に「持続的な国家の食糧安全保障・地方のマーケットアクセス・農民の収入向上のための優れた農業の促進」というテーマに焦点が当てられた。
　SG2000ウガンダは、国内農業セクターのキープレイヤーの一員として、農業バリューチェーンに則った成功事例を展示した。例えば、収穫後処理方法や、穀物・根茎類・油糧種子作物の加工方法を改善するために導入、促進された各種テクノロジー（例：トウモロコシ処理機やキャッサバ用粉砕機、折りたたみ式乾燥バッグ）の展示を行い、その場でデモンストレーションを実施した。各種機械の特徴を説明するだけでなく、収穫後処理におけるロスを減らすことや穀物の品質を高めることの重要性が強調された。またSG2000ウガンダが協力してきたPallisaワンストップセンター(OSCA: One Stop Center)の女性農産品加工グループでは、キャッサバ粉砕機の使い方や、キャッサバからスターチを抽出する方法を披露した。
　このように、ウガンダの農業開発へのこれまでの貢献と、展示会におけるパフォーマンスが評価され、SG2000ウガンダは、”Best Small-Scale Exhibitor of the 2012 National Agricultural Show”を受賞し、トロフィーと賞状が授与された。今後の課題としては、農民のテクノロジーへのアクセスをより確実なものとしていくこと、そして彼らの農業産品が高品質で的確にマーケットに提供されることだと考えている。