エチオピアにおける農薬管理と使用の改善:農業生産性を向上させるカギ
農薬の適切な管理と使用は、農業生産性を向上させる上で極めて重要です。 農業の拡大に伴い農薬に対する需要が急速に伸びる中、農薬の不適切な管理により、人間や動物に重大な健康上のリスクをもたらし、環境汚染の一因ともなっています。
このような状況を踏まえ、エチオピア連邦農業省(MoA)はササカワ・アフリカ財団(SAA)と連携し、2024年12月26日に、農薬管理と使用に関する人々の意識を高め、持続可能なソリューションを模索するための全国規模のフォーラムを開催しました。
エチオピア農業省のメレス・メコネン副大臣は、農業生産性と品質の向上における総合的病害虫管理植物保護(IPM)の必要性を強調し、農薬に対する需要が高まっていると指摘しました。 メレス副大臣はまた、農薬の輸送、保管、流通、使用、廃棄において、人間と動物の健康を最優先すべきであると強調しました。 そして、このフォーラムが、毒性の低い化学物質の承認、生物的防除システムの確立、安全な農薬管理と使用を促進するプラットフォームとして機能すると述べました。
SAAエチオピア事務所の環境再生型農業コーディネーターであるメレス・リヘは、不適切な農薬使用は人間の健康と環境の両方に深刻な被害をもたらす可能性があるため、農薬の使用には注意が必要であると述べ、生物的防除方法やその他の持続可能な害虫管理方法を採用して、これらのリスクを軽減するよう呼びかけました
このフォーラムは、持続可能な農業開発を支える新たな害虫駆除方法を模索しながら、農薬の適切な使用を促進する上で、ステークホルダー間の連携を強化する一歩となります。
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