ササカワ・アフリカ財団（SAA）は、アフリカ全土で持続可能な農業と土壌の健全性を推進するためのパートナーシップをリードします。2024年5月初旬にナイロビ（ケニア）で開催されたアフリカ肥料・土壌健全性サミット（AFSHS）の後、SAAは、アフリカの主要機関やステークホルダーと連携し、農業の生産性と持続可能性を高めるための新たな一歩を踏み出しました。

アフリカ肥料・土壌健全性サミット後

7月、アフリカ連合委員会（AUC）は、アフリカ肥料・土壌健全性サミット（AFSHS）で採択されたナイロビ宣言の実施戦略を審議するためのフォローアップ会議を開催しました。SAAの戦略パートナーシップ・ディレクターであるメル・オルオチが出席しました。本会議では、アフリカ土壌イニシアティブ（Soil Initiative for Africa: SIA）を推進するための重要な決定が行われました。

AUC会議の主な成果：
主要な成果の一つとして、SAAは農業普及サービスのためのアフリカフォーラム（AFAAS）と、共同技術リーダーとして連携し、アフリカ土壌イニシアティブ（SIA）を実行するための農業普及・助言サービス（Extension and Advisory Services: EAS）の推進をリードすることになりました。SAAとAFAASは共同で、EAS実施のためのアウトラインを作成中であり、これは、包括的な実施プログラムのロードマップ策定にあたり基礎的なステップとなり、パートナーシップや資金調達の取り組みを支援するものとなります。

メル・オルオチは次のようにコメントしています。「アフリカ農業普及・助言サービスのための土壌イニシアティブにおけるAUCとAFAASの協力は、アフリカ全体の土壌の健全性と農業生産性を向上させるというSAAのミッションを後押しする重要な連携です。私たちは、小規模農家に利益をもたらし、アフリカの食料安全保障に貢献する持続可能な解決策を開発するため、協力していくことを約束します。」

CAADP-XP IVマルチステークホルダー参画・学習イベントへ出席

AUC会議での決定に基づき、包括的アフリカ農業開発計画（Comprehensive Africa Agriculture Development Programme eX Pillar 4: CAADP-XP4）マルチステークホルダー参画・学習イベント「自然に基づくソリューションの拡大」が7月10日から12日にアディスアベバで開催され、SAAからメル・オルオチが参加しました。

AFAASの主催による同イベントは、各国・地域の普及／研究機関やフォーラム、市民社会、民間セクター等関係者が集結し、実行可能な戦略と枠組み策定に向けた議論を交わしました。同議論は、農業普及・助言サービスの提供者がターゲット層を明確にし、ネイチャーベースの実践を効果的に拡大することを目的としました。

土壌の健全性に焦点を当てる：イベントでは、AFAASやSAAを含む関係者が、アフリカ農業普及・助言サービス（EAS）のための土壌イニシアティブの実施をどのように支援するかが議論の的になりました。アフリカ連合に承認された同イニシアティブは、土壌の健全性を高め、農業の生産性と持続可能性の向上を目指しています。

実施におけるSAAの役割
同イベントは、自然に基づく（Nature-based）ソリューションの拡大を重視していますが、これは環境的に持続可能な実践を通じて農業の変革を促進するというSAAの使命と一致しています。SAAのオルオチ戦略パートナーシップ・ディレクターは基調講演を行い、アフリカのさまざまな国々で環境に配慮したソリューションを実施するSAAの取り組みを紹介。土壌の健全性と環境再生型農業を推進するSAAのイニシアティブを共有し、SAAの統合農業普及モデルと、農業バリューチェーンにおける官民の戦略的パートナーシップの重要性を強調しました。また、このような取り組みは、小規模農家の食料安全保障と所得向上の可能性を高めると同時に、若者の農村雇用機会を創出することを述べました。

メディア連絡先
Ms. Ethiopia Tadesse
コミュニケーション&アドボカシー ヘッド
ササカワ・アフリカ財団 (SAA)
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