ナイジェリアのキャッサバ苗木生産の強化: IITAによるBASICS-IIプロジェクトでの取り組み
ササカワ・アフリカ財団(SAA)は、ビル&メリンダゲイツ財団助成により国際熱帯農業研究所(IITA)が主導する「経済的に持続可能な統合キャッサバ苗木システム、フェーズ2」(BASICS-II)プロジェクトに参画いたします。
ナイジェリアは世界最大のキャッサバ生産国であり、地方と都市の両方で主食にもなっているため、生産性の向上は非常に重要です。しかし、高収量品種の質の高い苗木や改善された農業技術のアクセスが限られており、生産性向上をする上で課題となっています。
SAAは、IITAから一部業務委託を受け、キャッサバ生産システム、特に苗木生産と管理の課題に取り組みます。このプロジェクトでは、ナイジェリアの北中部に位置するベヌエ州とナサラワ州で10のキャッサバ苗木生産者組合の設立とその運営能力向上、そして100ヘクタールの商業苗木農場の立ち上げを行います。さらに、100の商業苗木企業家(CSEs)に「キャッサバ雑草管理の六つのステップ」ツールキットを用いた研修を行う他、オンラインリソースセンターであるwww.cassavamatters.orgの維持にも力を入れています。また、アフリカ開発銀行による「アフリカの農業変革のための技術プログラム(TAAT)」と協力し、ナイジェリア政府の農業開発プロジェクト(ADPs)が包括的なキャッサバ苗木システムを確立するための投資提案を提言することを目指しています。
SAAは、ナイジェリアのキャッサバ苗木生産を進展させることに専念しています。このBASICS-IIの下での取り組みは、持続可能な農業、収量の改善、および現地の経済強化に向けて重要な一歩となります。
SAA 出版物のご紹介
E-ニュースレター
"Walking with the Farmer"
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アニュアルレポート
Annual Report FY2023(英)
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