SAAオニアンゴ会長がマリ共和国を訪問しました
2023年3月5日~12日、ササカワ・アフリカ財団(SAA)のルース・オニアンゴ会長はマリ共和国を訪問し、パートナーやドナー団体、SAAの活動にかかわる受益者や農家、SAAマリ事務所スタッフなどさまざまな関係者と交流し、意見交換を行いました。
オニアンゴ会長は、マリ農業省、在マリ日本大使館、国際肥料開発センター(IFDC)、アフリカ緑の革命のための同盟(AGRA)、USAID、国際半乾燥熱帯作物研究所(ICRISAT)、世界野菜センター(AVRDC)、サマンコ農業訓練大学(CAA de Samanko)を訪問し、パートナーシップの強化と連携の可能性を目的とした議論を交わしました。
また、SAAマリ事務所が支援するミンティギラ村のゲセブグー生産・収穫後処理・取引/研修センター(Post Harvest Training/Trading Center 以下PHTC)では、作物栽培を通じた家庭の栄養改善と販売による収入確保を目的とした女性用の菜園を視察しました。オニアンゴ会長は、同村に新設された研修施設を視察し、多くの受益農家や農業関係者と交流しました。
モンゾンブレナPHTCでは、ケレラ村とモンゾンブレナ村で落花生加工に携わる女性グループやケレラ村に新設された研修施設を視察。サマンコPHTCでは、カマレ ケケレ村とナファジ村の受益農家やコミュニティーメンバーと面談し、農業用水へのアクセスや女性の農業参画ついて話し合いました。また、SAAが支援した養魚場、脱殻・製粉施設、研修施設を訪問し、施設を運営する農家と交流しました。
サマンコ農業大学では、大学の幹部職員や学生たちと交流し、現場のニーズに基づく教育カリキュラムを通じた農業普及員のスキル向上やマリ共和国における農業普及システムの強化にSAAが果たす役割について意見を交わしました。
オニアンゴ会長は、すべての訪問地において、農業関係者(特に女性や若者)の能力を高め、世帯生産性と収入の向上、栄養を改善するために力を合わせるよう呼びかけました。また、SAAマリ事務所が実践する取り組みとして、優れた農業実践(GAP)の促進、改良種子や収穫後処理/加工機械へのアクセス向上、市場との連携、貯蔵庫や研修施設のインフラ整備などを評価しました。
最後に、オニアンゴ会長は、SAAマリ事務所のスタッフに、農村コミュニティの生計向上と食料システムの変革に向けた活動に対し労いと励ましの言葉をかけ、あらゆる活動において、女性、若者、子ども、障がい者に配慮し、誰一人取り残さないよう支援する必要性を述べました。
SAA 出版物のご紹介
E-ニュースレター
"Walking with the Farmer"
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アニュアルレポート
Annual Report FY2023(英)
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