SAAマリ事務所、年次ステークホルダー会合2023を開催
2023年2月28日~3月1日、SAAマリ事務所は、「マリの農業バリューチェーンにおける起業家精神:機会、課題、展望」をテーマに、2023年度年次ステークホルダー会合を開催し、政府、民間セクター、研究・教育機関、NGOなど約60名の農業関係者とパートナーが参加しました。
同会合は、マリにおける農業や食料/栄養確保の課題と展望を議論・考察し、2023年度の活動計画について農業関係者やパートナーと共有することを目的としています。また、活動を効果的に実施するためのシナジー創出、パートナーシップ強化により、食料/栄養確保の改善、小規模農家の所得向上、強靭で持続可能な食料システムの構築につなげる機会でもあります。
本年はSAAの5か年戦略(2021-25)における中間年であり、これまでの成果と教訓の振り返りを行う重要な年であることから、戦略の3本柱(環境再生型農業、栄養に配慮した農業、市場志向型農業)、キャパシティ・ビディング、また、ISSD-Sahelプロジェクトなどのテーマに沿った活動/実績のプレゼンテーションが行われました。
グループワークでは、参加者は3グループに分かれ、以下の議題で話し合いました。
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5か年戦略の3本柱(環境再生型農業、栄養に配慮した農業、市場志向型農業)に沿ったSAAのこれまでの活動に対する分析。
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より大きなインパクトをもたらすために考えうる新たな技術/慣行、アプローチ、方法論
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考え方の幅を広げ、パートナーシップ構築のヒントとなるような経験の共有
パネルディスカッションでは、テーマ1として「若者、女性、障碍者における農業起業精神」をテーマに、若者雇用促進庁(APEJ)や農村部の職業訓練・起業支援プロジェクト(FIER)関係者が登壇しました。更に、テーマ2では「ビジネス開発におけるICT(情報通信技術)の役割」について国立科学センター(CNRS)、国立農業組合連合(CNOP)、マリ農業総局(DNA)関係者が登壇し、議論しました。
閉会の挨拶で、SAAマリ事務所長のDr. Hamado Tapsobaは、参加した関係者の貢献、特にマリ農業総局(DNA)の多大なるサポートに敬意を表し、本会合が、農業関係者やパートナーとともにSAAの活動について理解を深め、議論する貴重な場となったことに感謝の意を表しました。
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"Walking with the Farmer"
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サクセスストーリー
Voices from the Field Special Edition 2022
「現地からの声」の記事を特別編集版としてまとめました。