SAAマリ事務所、第16回全国穀物商談会 に参加

ニュース
2022年3月25日

SAAマリ事務所は2022年2月14-15日にマリのセグーで開催された全国穀物商談会(National Cereal Exchange)に参加しました。

マリにおける穀物取引のプラットフォームは、フランスのNGO「Afrique Verte」が1995年に設置したものが原型になっています。その後2006年3月、農作物の販売ルートを確保することを通じてマリの小規模農家の食料・栄養・収入の安全保障を強化することを目的に、Afrique VerteとSAAが共同で第1回の全国穀物商談会を開催し、今年で16回目を迎えます。

全国穀物商談会の目的は、SAAが支援する生産者たちが民間業者(穀物取引業者、加工業者、種子供給業者等)や技術・研究者と交流を持つことで、より利益の得られる販売先へのアクセスを容易にすることです。農家や販売関係者、パートナーたちがこの場で顔を合わせることで穀物の取引が促進され、これにより、余剰在庫を持つ生産者は売り先を見つけることができると同時に、穀物が不足している地域の農民組織は品質の良い穀物を合意した価格で容易に仕入れることができます。また、生産者たちが穀物栽培に関する情報を得たり、マーケティング手法の訓練を受けたり、金融機関などのパートナーに出会ったりする機会にもなっています。

マリの農業局(National Directorate of Agriculture: DNA)によるとマリ国内で今季は不作とされていますが、この全国穀物商談会における取引件数は昨年を大きく上回り、57.36%増加しました。

開会式の様子

 

技術スタッフとSAAが支援する生産者たち

 

生産者に説明をするSAAスタッフ

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