マリ及びニジェールにおける「サヘル地域における総合的種子セクター開発プロジェクト(ISSD-Sahelプロジェクト)」

ニュース
2021年5月24日
2021年5月18日に開催されたワークショップの参加者
2021年5月18日に開催されたワークショップの参加者

「サヘル地域における総合的種子セクター開発プロジェクト(ISSD-Sahelプロジェクト)」は、オランダ王国大使館からの資金提供を受け、マリとニジェールで4年間(2020年-2024年)の予定で開始しました。

本プロジェクトは、国際肥料開発センター(IFDC)、オランダ王立熱帯研究所(KIT)、国際半乾燥熱帯作物研究所(ICRISAT)、ササカワ・アフリカ財団(SAA)の4機関によって共同で運営され、マリ及びニジェールにおける食糧・栄養安全保障への貢献、零細小規模農家の所得向上、種子産業におけるビジネスマインドの育成、若者や女性の雇用創出を目的としています。

去る2021年5月18日にSAAはバマコにてワークショップを開催し、本プロジェクトにおけるSAAの担当分野の活動を開始しました。ワークショップには、コンソーシアムメンバーの代表者、官民の種子関係者の代表者、農民組織の代表者が参加しました。また、ニジェールの関係者の一部は、オンラインでワークショップに参加しました。

【プロジェクト概要】

1.プロジェクト名
サヘル地域における総合的種子セクター開発プロジェクト(ISSD-Sahelプロジェクト)

2.ドナー
オランダ王国大使館(EKN)

3.コンソーシアムメンバー
・国際肥料開発センター(IFDC) - リード機関
・オランダ王立熱帯研究所(KIT)
・国際半乾燥熱帯作物研究所(ICRISAT)
・ササカワ・アフリカ財団(SAA)

4.対象地域
スタートアップ期間にベースライン調査をマリとニジェールの両国で実施し、その結果をもとに詳細の対象地域が選定される予定である。

5.プロジェクト期間
2020年11月15日~2024年10月31日(4年間)

6.プロジェクト予算
・全体予算(4年間): 11,000,000ユーロ
・SAA予算(4年間): 3.281.760ユーロ

7.期待される成果
・対象作物の高品質種子の生産と利用促進
・対象作物の高品質種子市場の開発促進
・種子部門おける生産者団体や民間企業のマーケティングの強化
・高品質種子と適正生産手法の促進を通じて、生産者の収益性向上を図るとともに、買い手にも入手しやすい適正価格の強化
・種子バリューチェーンへの女性や若者の参加と雇用促進

8.プロジェクトの受益者
・マリとニジェールの農家18万世帯(各国9万世帯)
・マリとニジェールの種子起業家600人(各国300人)

 

ワークショップにおけるコンソーシアムメンバーや関連者との協議の様子

IFDCのプロジェクトホームページ:

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