「アフリカ種子取引協会会議(AFSTA 2020)」におけるSAAの躍進

ニュース
2020年5月1日
SAAスタッフとブースの様子
SAAスタッフとブースの様子

2020年3月3日から6日にかけてザンビアのリビンストーンにあるアバニビクトリアフォールズリゾートにて、「アフリカ種子取引協会会議(AFSTA 2020)」が開催されました。

AFSTAは2000年にアフリカの民間種子会社の利権保護の為に設立された非営利組織であり、ケニアにて国際機関として登録されています。現在、同組織には種子会社や国際種子貿易協会など100社以上のメンバーが加盟しています。

ササカワ・アフリカ財団(SAA)は、会場内で展示ブースを設置し、プロモーション資料、啓発資料・出版物を紹介しました。ブースには、20カ国に及ぶ代表らが訪れ、中にはザンビア共和国のミヒール・カタンボ農業大臣や、AFSTAのリヤド・カブシ理事らの姿も見受けられました。各国代表らは、SAAが提供しているソーシャルネットワークプラットフォームに好意的な反応を示していました。

SAAは、同会議中に開催された様々なセッションに参加し、種子関連を取り扱うものから、AFSTA加盟国の種子統計・貿易、管理や規制に関するもの、更には、ツマジロクサヨトウ(FAW)と呼ばれる害虫処理やトウモロコシ致死性壊死症(MLN)といった病気の療法に関するものにまで多岐に渡りました。

SAAはこうしたイベントに参加する数少ない非営利農業普及組織の一つであるため、ブースには、バリューチェーン全体にアプローチするSAAの活動に興味を持った大勢の人が集まった他、SAAが事業を展開している国であるエチオピア、マリ、ナイジェリア、ウガンダでの活動に意欲的なドナー候補や開発組織らが討論を繰り広げるプラットフォームとしても機能しました。また、SAAのスタッフである農作物生産性向上担当ディレクターのビジョカゾ・フォファナ博士と地域プログラムオフィサーのアンデ・オキロル氏は、アフリカの農民やドナーに種子を提供する著名な市場種子開発会社であるSeed CO社やSAAが事業を展開している国を含む世界各国で野菜の品種や種子の繁殖、開発、生産、販売を行っているHAZERA SEED社と活発な議論をしました。さらに、ビル&メリンダゲイツ財団(BMGF)の代表らとも協議し、両者の関係を強化して、アフリカの小規模農家に最適な農業普及サービスが提供できないか話し合いました。

AFSTA2020は、SAAが掲げるビジョンやミッション、コアバリューに向けた取り組みの一つとなっただけでなく、農業開発における主要なアクターとの連携強化にもつながりました。

*次回AFSTA 2021はモロッコのマラケシュにて開催予定です

AFSTA参照サイト: www.afsta.org

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