私たちは力をもらった。

ウガンダ
2016年5月11日

ウガンダ共和国の東部パリサ県にあるパリサ農業研修協会(PATA)からの声をお届けします。PATAはSG2000ウガンダが推進する、バリューチェーンにおける様々な活動を促進することを目的としたワン・ストップ・センターモデルの一つで、収穫後処理や加工を一カ所で実施できる場所です。PATAには、最低でも25名のグループメンバーを有する22の姉妹団体が加入しています。そして、地域でとれるキャッサバを、高品質キャッサバ粉に製粉・加工するべく、SG2000はこれまで、裁断機や圧搾機、乾燥棚、ビニルシートなどを提供してきました。

ムウィドゥ・ナオミは、過去にSG2000の研修を受け、現在はPATAのセンター長であり研修講師をしている他、村の農産加工グループの事務局長を兼務しています。グループは、キャッサバを使用した加工食品の製造の他、パン屋を経営しています。PATAで働くスタッフは、収穫後処理や加工、マーケティングに関する研修をSG2000から受けています。そしてSAAが行う農民グループ(FBO)支援事業を通じて、回転資金スキームを活用した農業ビジネスの推進を行っています。

ナオミは「SG2000は私たちの生活を変える上で、非常に大切な役割を担っていたわ」と語ります。「SG2000は、センターの建物を建設し、必要な機材を揃え、農産加工の研修を行い、グループの能力強化を図りました。私たちのグループには何人か男性がいますが、女性の方がSG2000の支援から最大限に裨益しているように感じます。わたし自身、女性として、子供に教育を受けさせたり、自宅を建設したりなど、多くのことができるようになりました。」

彼女はさらに、こう付け加えます。「SG2000はFBO支援事業を通じて、私たちの能力を更に高めました。この事業を穀物製粉機を購入するために必要な回転資金スキームを利用することができたんです。」。また彼女たちは、村の小さな貯蓄団体や、組合レベルの大きな貯蓄グループであるパタまで、様々な規模の団体からなる貯蓄グループを組織しています。「収穫後処理や農産加工に必要な知識があれば、農家は自分たちの手で高品質キャッサバ粉のような品質の高い製品を生み出すことができ、ウッド・ミル・ミラーズのような食品加工会社に売ることができます。私たちはさらに、ウガンダ・ブルーワリーズ(ビール会社)とも契約を結び、高品質キャッサバ粉を供給しています。SG2000の事業から得た知識を通じて、多くの農家が裨益しているのです」

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