エリトリア

開始年:1996年

終了年:2000年

国別プログラム・ディレクター/コーディネーター:Dr. Marco Quinones

 

歴史と主な活動:

990年代半ば、エリトリアでは農業がGDPの50%を占めていました。半乾燥気候のため、食糧生産の大部分は高地で行われています。穀物生産の40%はソルガムで、農民は伝統的な農法で作物を栽培していました。伝統的な農法は、トウジンビエ、シコクビエ、大麦、テフにも使われていました。エリトリアは食糧を自給できず、ほぼ毎年、数十万トンの穀物を輸入していました。

SG2000では1996年に、エリトリア農務省と協力して、新しい食用作物技術移転プログラムを開始しました。SG2000のスタッフはエリトリアに駐在せず、プログラムは、エチオピア駐在のSG2000スタッフから支援を受けながら、エリトリア農務省のスタッフだけで実施されました。

農務省の改良普及指導員は、新技術の実証と普及において重要な役割を果たしており、SG2000は指導員のスキル向上に向けて、理論と実技の教育を行いました。指導員は、改良普及栽培研修圃場(EMTP: Extension Management Test Plots)で実地経験を積み、実習公開やワークショップに参加しました。SG2000では必要な自動車やバイクを提供して、改良普及スーパーバイザーが確実に現場に行けるよう支援しました。

1996年には、46の村の農民約300人が190カ所のEMTP(トウモロコシ、大麦、小麦、ソルガム、テフなど)に参加しました。そのうち約10%が女性でした。参加者は、推奨技術パッケージにかかる費用の80%に相当する融資を受け、収穫時に返済することになっていました。その年の返済率は72%でした。特に返済率が低かったのは、雨不足で収量が少なかった小麦やソルガムの栽培農家でした。1997年にはEMTPの数が3倍に増え、降水量も前年よりも多かったため収量が増え、返済率も改善しました。

1998年に政府は、国の資金による農業強化プログラムを、10万人の農民を対象に実施するという目標を定めました。SG2000と国連食糧農業機関(FAO)も、実証圃場で栽培を行う一部の農民に資金援助を行いました。1999年に政府は、プログラムを大幅に拡大し、できればこれらの規模を倍増したいと考えていました。

主な成果:

1998年にエリトリアとエチオピアとの間で戦争が始まり、1999年にはSG2000エリトリア・プログラムを終了せざるをえませんでした。2000年に、エリトリアはSG2000の再開を要請しましたが、戦争にともなう政治的緊張の高まりや数々の問題に加え、すでに多くの国でSG2000を実施していることから、その時点での再開は不可能と判断されました。

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