ブルキナファソ

開始年:1996年

終了年:2005年

国別プログラム・ディレクター/コーディネーター:Dr. Marcel Galiba

 

歴史と主な活動:

photo

小麦圃場を視察する農業・水・漁業省職員

SG2000ブルキナファソ・プログラムは、同国の地方開発省とのパートナーシップのもとに開始されました。改良品種や改良型耕作法を導入するための戦略として、主に栽培試験圃場(PTP: Production Test Plot)が活用されました。9年間に及ぶ活動期間中に、トウモロコシ、キビ、コメ、ササゲ、落花生の農家によって、2万3,000カ所のPTPが作られました。土壌保全と肥沃度向上も、プログラムの重要な活動で、具体的には、石堤の建設、リン鉱石含有量の多い堆肥の導入、休閑の改善に向けたコミュニティーとの共同作業が実施されました。

1997年と1998年のPTPプログラムからは、いくつかの教訓が得られました。まず、キビとソルガムのPTPは必ずしも成功していないことが明らかとなったため、研究者や改良普及指導員と協力して、技術パッケージの見直しを実施しました。肥料の量を減らすことが推奨され、新しい技術パッケージによって、キビとソルガムの収量が30~50%増加する一方、リスクの水準は大きく低下しました。1999年には新たなキビとソルガムのPTPが開始されました。トウモロコシとコメは、農家にとって重要な収入源となり得る可能性がある上、優れた技術を適用することができることが分かり、1999年以降は優先順位が引き上げられました。ガーナ産の栄養価の高い高品質タンパク質トウモロコシ(QPM: Quality Protein Maize)品種の「オバタンパ」(Obatanpa)(その後、現地語で「よき母」の意味を持つ「マソンゴ」(Masongo)に名称変更。)がプログラムに導入され、約1,000カ所のトウモロコシPTPで農民が栽培を行いました。総合的な土壌肥沃度管理プログラムの必要性も明らかであり、1999年には約1,000カ所のPTPでムクナマメやフジマメなどさまざまな緑肥作物が植えられました。

前半5年間からの教訓 – ブルキナファソでの5年間の活動を経て、SG2000の優先課題の1つとなったのは、将来の活動の指針となる合理的なフレームワークを作ることでした。SG2000プログラムの使命が明確化され、プロジェクトに参画する組織と個人の関係改善に重点が置かれました。プログラムの運営を容易にし、プログラムとその限界についての理解を向上させるため、パートナーの間で協定が結ばれました。

前半5年間からの教訓-ブルキナファソでの5年間の活動を経て、SG2000の優先課題の1つとなったのは、将来の活動の指針となる合理的なフレームワークを作ることでした。SG2000プログラムの使命が明確化され、プロジェクトに参画する組織と個人の関係改善に重点が置かれました。プログラムの運営を容易にし、プログラムとその限界についての理解を向上させるため、パートナーの間で協定が結ばれました。

しかしながら、SG2000による投入資材用融資の返済率が低いために(50%以下)、プログラム活動の普及は進みませんでした。2000年から、PTPへの参加を希望する農民は、必要な投入資材の費用を現金で支払うことが義務づけられました。当初、400ヘクタールの農地を囲む堤防を、1999年までに、農民が多数参加して建設することが目標として設定されていました。しかし、石堤の建設に関わる費用の大部分が回収されなかったため、SG2000の支援は、過去のPTP融資の返済率が高い村に限定され、その結果、堤防で囲まれたのは132ヘクタールにとどまりました。

SG2000ブルキナファソは1999年から、貯蓄を動員して地元で融資源を管理する、農村の貯蓄貸付組合(CREP:Caisse Rurales d’Epargne et de Prêt)の設立を奨励するようになりました。4つのCREPが設立され、332人が組合員となり、そのうち15%が女性でした。しかし、残念ながらこのプログラムはあまり拡大しませんでした。

2003年の雨期から、SG2000ブルキナファソの新戦略が開始されました。これには、農民に対して現金で投入資材を購入するようさらに奨励するとともに、肥料販売業者のネットワークとCREP運動を強化することなどが含まれています。種子生産は、QPMとネリカ(NERICA:New Rice for Africa(アフリカのための新しいコメ))に集中することになりました。

2004年にブルキナファソは、ミドルキャリア改良普及スタッフのスキル向上のため、フランス語圏アフリカの国としては初めて笹川アフリカ農業普及教育基金(SAFE)プログラムをボボ・デゥイラッソ工科大学にて採用しました。これは、政府が改良普及職員、特に現場経験が豊かな職員のスキル向上に向けた投資の必要性を理解しているということを示す、有望な兆しです。2010年までに、約60名の学生がボボ・ディウラッソ工科大学のSAFEコースに登録しました。

2005年に、SAAのドナーがプログラムの整理統合を要請したことを受けて、SG2000ブルキナファソのプログラムを終了することが決定しました。

主な成果:

ブルキナファソの農民は、1986年から2005年の間に、食用作物、特にトウモロコシとソルガムの生産量の向上において、飛躍的な進歩を遂げました。綿花生産量も大幅に増加し、1996年の20万2,000トンから2005年には71万2,000トンに拡大しました。トウモロコシPTPプログラムでは、降水量が多く、農民が肥料の利用に慣れている綿花地帯に重点を置くことにより、大きな成果が得られました。全国のトウモロコシ生産量は、29万4,000トンから79万9,000トンへと、2.7倍の増加となりました。農家はマソンゴとその改善された栄養価に、強い関心を示しました。また同プログラムでは、農務省や同省の研究機関との連携による、QPM種子の生産と普及に焦点が当てられました。2005年までに、5万ヘクタールの農地でマソンゴが栽培されました。降水量の少ない地域におけるソルガムPTPプログラムも、大きな成果を上げました。全国生産量は、1986年から2005年までに、100万トンから150万トンに増加しました。

photo

2003年3月、ブルキナファソは過去最高の穀物生産量を達成しました

ブルキナファソは、サハラ地域において最近数十年で農業開発に最も成功した国です。穀物全体(キビ、トウモロコシ、ソルガム、コメ、フォニオ)では、1986年から2005年の間に250万トンから350万トンに拡大し、サハラ諸国初の、穀物余剰国になりました。これには、価格の大幅な変動を回避するために慎重な管理が必要で、近隣諸国への輸出促進プログラムが、積極的に実施されました。

 

top of page