テーマ4:人材育成

Deola Naibakelao (チャド) テーマ・ディレクター/SAFEマネジング・ディレクター

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人材育成は、新たなSAAの組織構成においても引き続き重要な柱であり、このテーマの運営・管理は、経験豊富な笹川アフリカ農業普及教育基金(SAFE)に委ねられています。(SAFEの詳細については、SAFEウェブサイトをご覧ください:http://www.safe-africa.org/)

各国の改良普及スタッフのスキルを拡大し、資格のある女性改良普及専門家を増やすには、協調した取り組みが必要です。改良普及において「バリューチェーンの視点」を持つことは、より多くの女性改良普及指導員を採用するうえで有効です。というのも、食品技術部門、家政部門、栄養部門、事業開発部門からの採用も可能になるからです。

アフリカ諸国の多くでは(SAA重点対象国ではマリとウガンダ)、公的部門の改良普及職員が減少する中、地域推進員(CBF: Community-Based Facilitator)(Lead farmerとも呼ばれる)に改良普及補助員としての役割を頼る傾向が強まっています。改良普及職員が増えているのはエチオピアだけです。この傾向に対処するには、こうした補助員を訓練するための新たな戦略が必要になります。

公的部門による農業改良普及サービスの提供から、公的資金を民間部門によるサービス提供を含むアウトソーシング契約と組み合わせたより多元的システムへの移行は、農業改良普及における雇用の見通しに変化をもたらしています。民間のサービス提供企業とNGOが、農民への改良普及指導において果たす役割は、将来的に拡大していくと考えられます。このためには、大学による訓練にイノベーションが求められています。

SAFEは、大学が、バリューチェーンに沿った農民の参加拡大を支援する能力を有する適切な改良普及スタッフを育成できるよう、活動していきます。SAFEとパートナー機関は、農民のニーズにより包括的に応えるため、農業バリューチェーン全体のニーズを反映したカリキュラムの改訂・開発を行うことを決めました。

改良普及指導員や農民が使用する適切な教材の必要性は、とりわけ大きいものです。SAAでも他の機関でも、採用されている専門家の多くは十分な専門能力を持っていますが、現場での改良普及の経験はごくわずかしかありません。そのため、こうした専門家が作成する教材は、大学のテキストの丸写しになり、現場レベルで使うには不適切なものになる傾向があります。農業改良普及部門の経験豊かな大学教員や、SAFEプログラムの中堅普及員の学生の多くは、こうしたレベルの高い素材を、現場の改良普及スタッフや農民の役に立つ教材に書き換える作業を支援することができます。またSAFEは、SAAの現場活動を支援するための短期コースや研修モジュール開発の調整にも助力していきます。

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ブンダ農学部(マラウイ大学)の卒業生

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研究についてスーパーバイザーと議論する
修士課程の奨学生(エチオピア)

 

今後の活動

中堅普及員に対する研修への需要が増加していることや、民間部門に雇用された志望者や女性がフルタイムのプログラムに参加することが難しいことから、新たな教育形態の提供が不可欠になっています。通信教育、サンドイッチ・コース、週末コース、短期コースなど、従来の研修メニューの幅を広げる様々な形態が検討さています。SAFEは、新たな研修形態に即したトレーニング・モジュールの開発にすでに着手しており、この作業は今後も最優先課題となります。

零細農家が生産物を加工して付加価値を付ければ、所得を大幅に拡大できることは、多くの証拠から示されてきました。改良普及サービスの重点は依然として生産に置かれているため、バリューチェーンのさらに先の部分について助言を行うには不十分なものになりがちです。このため、テーマ4のカリキュラム改訂・開発プロセスでは、農業バリューチェーン、市場、農民組織の等の重要な要素にフォーカスして取り組んでいきます。

また大学が入学基準を広げて、家政学や栄養学、食品科学、開発学など、農業生産以外の分野の経験を持つ女性受験者にも機会を与えるようにしなければなりません。さらに、教員の男女間のアンバランスも是正する必要があります。SAFEプログラムに参画している女性講師はわずかであり、その数を増やすため、有望な女性講師には個人奨学金を提供するべきです。

 

SAFE学生統計(1993~2010年)

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